2012年7月28日土曜日

パリ装飾芸術美術館

パリに行ったら必ず立ち寄る『装飾芸術美術館』。スタイリング、内装、デザイン、家具、調度品をなりわいとする者の聖地、だな。

ルーブル宮の一翼に位置し、所蔵品は15万点。2006の改装後、いっそうパワフルになっている。

室内に関する歴史を語る数々の家具コレクションから、マリー・アントワネットのモバイルコスメ入れや小さな陶器の人形たち、花瓶や陶磁器の数々、ナポレオンの絨毯、ジャンヌ・ランバンの豪奢な部屋、貴重なモダンファニチャーのオリジナルいっぱい、などなどなど。常設展示もめくるめく展開で飽きない。

特筆したいのは特別企画展のキュレーションの鋭いこと。刺激的で面白い。

たとえば2008には(旧聞ですみません)赤がテーマの企画展で、思いがけない組み合わせでインテリアの可能性を展開していて目を見張った。

たとえばカンパーナ兄弟のアヴァンギャルドなヒモチェアに、額縁もさすがの重厚な油彩。

ヒモ紐の椅子はエドラの名品「Vermelha
Fernando & Humberto Campana 1993年作 


 

はたまたフューチャリスティックな流線型のシェーズロングに合わせるのはゴブラン織り!

フレンチモダンの「Djinn」シェーズロング(Airbourne)。Olivier Mourgue1965年作品。

これって、まさにインテリアスタイリング。ここまで本物中のほんもので空間作りはまさか出来ないけど、目指す方向は同じと思いたい。思いがけない組み合わせなのになじんで見える、新鮮な空間作りこそがスタイリングです、って。

「組み合わせはデザイン=アート」である。


美術館は何を持っているか、よりどう飾るか、の時代。
歴史的なピースと同じようにモダンや近作に対しても尊敬と評価がなされていて、すんばらしいし。
写真撮影自由なのもうれしい。


パリ装飾芸術美術館 
107, rue de Rivoli 75001 Paris
http://www.lesartsdecoratifs.fr/



2012年7月26日木曜日

キャンドルは

キャンドルは灯をともして。

キャンドルスタンドが置いてあるだけなのをよく見かけるが、ぜひ灯をともしたい。火が危ないといってもきちんとしたスタンドをきちんと使えば大丈夫。

私が使った中でいちばん火が安定しているのがこのルイスポールセンのもの。

真鍮のベースにフロストガラス。(非売品)

夕暮れ時に階段ホールを照らして遊んでいる。

2012年7月25日水曜日

追分の油や

軽井沢はいろんな顔を持つ。

舶来、別荘、宣教師、文士のハイカラな香りと別荘族、アウトレットというのがステレオタイプのイメージ。
その他に江戸時代からの中仙道、宿場町の顔もある。こちらは隠れ気味だが、注意すればそこここにいまも残ることに気づく。

一昨年、スタイリングイベント『extension/store 歩いていたら。』を行った「ギャラリー蔵」も巨大な神棚が据えられた明治時代のお蔵が今に伝えられた場所だった。

今度は隣町、追分の 古い旅籠『油屋旅館』が眠りから覚めて『信濃追分文化磁場 油や』として7/21に復活した。

エントランスには旅籠の面影が。(7/16工事中)


油屋の隣にかねてより立ち寄っては本を買ったりおしゃべりしたり、イベントの折には様々お世話にもなった、センスのいい古書店『追分コロニー』があるのだが、その店主斎藤夫妻が奮闘尽力しての開館だ。

とても中仙道らしい、風情のある建物が残ってうれしい。さらに大人向きの骨董店、レコードショップやギャラリーなど11も生まれ、旅の目的地が充実して何度も訪ねたくなる。本来「店」が持っている店主とお客が「良いモノ」を共有する時間が、ここには流れているように思う。建物も空き家だった時とは見違えるように生き生きと陽気に見えた。

旧軽井沢ではすっかり薄まってしまった昔の軽井沢の雰囲気が、いまも残る追分は貴重な場所だと思う。


長野県北佐久郡軽井沢町追分607
信濃追分文化磁場 油や
http://aburaya-project.com
(問/追分コロニー 0267 46 8088)





2012年7月18日水曜日

古い家

道を歩いていても意識しないような古い古い家がある。ある日突然更地になる。
だから、いまにも消えそうな古い家を時々写真に残す。